アトリエ便り 2020年

2020年7月1日 7月初日は雨

 「その月の初日が雨だと、一月を通じて雨模様が多い」亡き師匠がそのように言っていた。
遺言だと思って今月は雨仕度を整えておこう。

 今日は雨に加えて風も強く、私の外出を家人が案じている。
私は「午後には大丈夫よ」とは言ってみたものの、思い見ればこんな雨風の外出に「大丈夫・・・」などという保証はどこにも無い。
もしあるとしたら「自分信仰」から生まれてくる根拠のない自信で、自分だけは大丈夫という感覚。
無事に帰宅をすれば「ほら、言ったとうりでしょ」、アクシデントがあれば「あーーヤッパリやめておけばよかった」という事になる。
人は永遠に、こんな自己信仰を繰り返しているようにも思える。

 人生には大なり小なり、そんな側面がある。
が、ことコロナ禍に関しては、ゆめゆめ油断ができない。
7月を迎え、もう峠を越えたから大丈夫かも?と解放感のようなものに包まれ、羽を伸ばしている感もあるけれど、まだまだ気を引き締めていきましょう。

 自分だけは大丈夫、自分に限ってコロナは避けて通る。
その思い込みは危険です。
あなたとあなたの大切な人を守るためにも、どうか宜しくお願い致します。

 さて私事ですが春先より最近まで、歩行困難にも陥るくらい左脚の激痛と痺れがありました。
医師によれば「椎間板ヘルニア」とのお診立て。
一時は寝室からリビングまで這っての移動。
ネコが親近感をもったらしく、スリスリしてくれました。
ありがたいような情けないような・・・そんなこんなの日がつづいておりました。

 

2020年5月6日 お家生活とちゃぶ台

 空にはこいのぼりが泳ぎ野辺にはヒメシャガ・エビネと愛らしい花の顔がみられます。
季節は余春を楽しみ春の名残りをめでる頃ですが、世界中の、そして日本中の人はみなそれぞれ「お家生活」を続けています。
わたしも家の中でできるワークや趣味、お料理に凝ってみたりと自分なりに楽しい空間を作っています。
相棒のネコさんは「お母さんが一日中家にいて、うれしいにゃー」とばかりに甘えてきます。
 そんな生活が続きある日のこと、ふと思いました。
さて? この風景はいつかどこかで体験したこととソックリと。
ではそのTPOはどこかのどかな民宿に行った時のこと?
イヤそうではなくて、もっともっと身近なこと。
そして、気持ちと同居している故郷的なことがキーワード。
 なんのことはありません。
昭和時代に生まれた自分の幼少時代の風景だったのです。
5月になると四十雀が啼き始め、どこの家でも筍ご飯を炊くいい匂いが漂い、野草の天ぷらや山菜の酢の物が食卓にならんだものでした。
外食などということは何かの特別なイベントや事情があるときぐらい。
いつもは母親が作ってくれるご飯を、家族そろって「いただきます!」
母は食材がなくても、すぐ買い物にでかけたりせず“ありもの”を使って魔法のようにもう一品、美味しいものを作ってくれました。
 そうそう、ちゃぶ台などどいうものがありましたっけ。
説明しようと思いましたが、平成のお生まれの方はたぶん知らないかも?
ウイキペディアによりますと下記
「ちゃぶ台、チャブ台(ちゃぶだい)は、日本で用いられる四本脚の食事用座卓である。一般的に方形あるいは円形をしており、折り畳みができるものが多い。」
令和の時代になっても、ちゃぶ台で検索すると出てきますが、凄くオシャレなスタイルで昭和時代のものとはやや違うように思います。
 このちゃぶ台を囲んで家族みんなで、ご飯やお茶の時間を「まーーーるく過ごしました」
今、家の中での過ごし方を考えると、私の原点はここにあるかなぁと、しみじみ思ってしまいます。

 さて、日本経済新聞2020年5月5日、13面に「ウイルスの正体、少しずつ」の記事が掲載されており真剣に読み入りました。
少しずつその解明がすすんでいるコロナの姿。。
懸命な取り組みをつづける世界の研究者。
そして、日々医療現場で命を守るべく懸命な救助にあたってくださる医療関係の方々。
ここに書ききれないくらいの方々の犠牲と支えなくしての現在はありません。
心から敬意と感謝の気持ちを捧げたい気持ちでいっぱいです。
私たち一人一人が、尊い命を大切にしましょう。
そして、まわりにいる全ての人に感謝の気持ちを示しましょう。

【写真】町内を散歩していたら、ステキなバラのお庭を見つけました。

2020年3月13日 弥生きたる

 3月を迎えました。
更新がとても遅れてしまったので、今月はパス!
なんて勝手に決めていたところ、「絶対に何が何でも書かなくては」という大感激がありました。

 それは昨年9月に宮崎を訪ね、陶芸家佐藤浩先生のところでおっかなビックリ触らせて頂いた土から、誕生した器たちがやってきたのです。
釉薬をかけ、火の神様の洗礼をうけ
(★ここはもちろん師匠のお仕事でございます m(__)m )
窯の中から誕生した器たちがやってきたということなのです。
 でもそんな芸術をプロの人たちは、どんな風に表現するのでしょうか。
「生まれた」とか「やってきた」或いは「降ってきた」「巡りあった」??
 なかには割れてしまうなど、不具合もあるようですが、かつては土であったものが形になり、生活をともにする事ができるなんて。
本当になんと表現したらいいのか。

 茶碗、湯呑、花瓶、師匠の作品である白磁の茶碗とマグカップ。
そして、窯から取り出したとき一部損傷したものを見事に修復してくださったオブジェ。
それらを並べて日がな一日幸せな気持ちに浸りました。
カップでコーヒーを頂き、夕餉にはご飯茶碗にご飯をよそりながら「潮人からの贈り物に感謝致します」と思わず言葉に出てしまいました。
花瓶は、まるでずっと昔からリビングにあったみたい!

 潮人、佐藤浩先生との出会いから器の制作へと、本当に人生の巡り合わせは不思議です。
ご縁の一言だけではかたずけられないような・・・。
目の前にある器たちを眺めながら、今そんな気持ちでいっぱいです。

 一部をご紹介します。
白い茶碗は先生の作品です。

2020年2月2日 「立春大吉!」

 2/3節分の翌日、2/4は「立春」。
暦の上では春の到来です。
1年で一番夜が長い「冬至」から夜と昼の時間が同じとされる「春分」。
この冬至と春分の中間点にあるのが立春ですから、東洋的な考え方による春のスタート地点としては

正にこの日!
というところでしょう。

 冬の眠りから、万物がゆっくりと目を覚ます早春は、風の香りがかぐわしく愛らしい梅の姿にうっとり。
外カフェのお店でブランケットを借りて、一足早い春にシャンパンで「乾杯」も素敵。
はたまた、瀬戸内の海でも眺めながら、のんびり・ぼんやりプランも悪くないし・・・と春の夢がふくらみます。

 でも、まだまだ北風が吹き荒れる日や小雪がちらつく日があって、心模様とは裏腹の厳冬期。
私はこのギャップが大好きで、1年の中でもこのシーズンが一番神秘的ではないかなぁと思っています。
氷の下で、落花した真っ赤な椿がなおも鮮やかな姿を見せている小路。
早春の光に輝く氷と椿のコントラストの激しさに、まばゆいまでの春の神秘を感じてしまいます。

 

2020年1月2日 2020年元日

  •  あらたまの新しい年のお慶びを申し上げます。
    年が改まりました。
    大晦日から新年に改まる時ばかりは「一日前の事」と「一日後の事」という、昨日と今日の関係ではなくなる特別な期間です。
    心身の浄化強化月間ともいえるこの期間は神妙な面持ちで神仏を詣で、縁起にまつわる行事を行い、いつもと違う時空の中で新しい年への気持ちを羽ばたかせ、ウオーミングアップする。
     そんな感じで心は思い切り健康的。
    でも、寝不足で食べ過ぎ飲み過ぎ(はしゃぎ過ぎは良いとしても)と、体にとっては一年の中で最もNGな期間でもありそうです。
    しかし、楽しいですよね。
    仲間どうしで集まって、おせちを囲みながら他愛のないことを話したり、今年はこんな風でありたいなぁなどと語りあう。
     私の2020年は、また仲間と共に始まりました。
    元日から日付が変わり、お客様を送り出し、外にでた時の外気がキリリと気持ち良く・・・。
    こんな時です、私がいつもお正月の実感がわいてくるのは。
    帰途についていく人たちの背中を見ながら「みんなに良い事があるといいなぁ」と、しみじみ思ってしまうのです。
     本日は、2020年1月2日。
    昨年のうちに新年更新用のご挨拶を準備しては? とも思いましたが、今年はお正月の実感が心から湧きあがってきたタイミングに致しました。
    皆さまにとって本年がご多幸な年でありますように。
  • お正月に向けて去年から菊を育てていました。
    元日、この日ちょうど満開!